いざ退職したいという意志を上司に伝えると、
仕事の引き継ぎを強要されることがある。
とはいえ、会社は
「引き継ぎを終わらせないと退職は認められない」
とか言ってくる…
いやいやいや、
そもそもこれってパワハラじゃないの?
じゃあこの記事では、
- 退職の引き継ぎの強要について
- 退職の引き継ぎの強要はパワハラ?
- 退職の引き継ぎで指示がない場合の対処法
- 退職の引継ぎの指示が不十分なら無視!
などについて、超具体的に解説していくよ。
もくじ
退職の引き継ぎの強要について
そもそも厳密には、退職の引き継ぎなんてやらなくていい。
なぜなら、退職の引き継ぎをしなければ退職できないなんて法は存在しないから。
とはいえ、どの会社にも就業規則というものがある。
まあその【義務】を怠ったところで、どうせ辞める会社だから、
「それがどうした?」
って話なんだけどね。
まあ完璧な円満退社を目指すのであれば、指示通り引き継ぎをしっかりやっておくのが無難。
なぜなら下の体験談でも解説されてる通り、退社時の引き継ぎはトラブルに発展するケースが異常に多いから。↓
⇒僕が会社を1ヶ月で辞める体験談|言いづらいけど体調不良で押し通した話
社員が
「どうせ辞める会社だから」
と感じているということは、会社の経営者側も
「どうせ辞める社員だから」
と感じているということ。
別に辞める社員が不満を抱えていようが、
「それがどうした」
って話なんだよね。
だから、波風立てたくないのであれば引き継ぎはちゃんとしよう。
逆にトラブルになろうが、気にしない人は引き継ぎはしなくてOK!
退職の引き継ぎの強要はパワハラ?
そもそも退職の引き継ぎの強要はパワハラにならないのか?
という話。
基本的にはね。
例えば、退職時に
「引き継ぎをしてから辞めてね」
と口頭で伝えられる分には何の問題にもならない。
ただし、仮に社員がそれに反抗して、
「引き継ぎをしないまま辞めたいです」
と伝えたとする。
そこで、
- 「ダメだ」
- 「許さない」
などという、【拒否】が発生した場合、パワハラに該当する可能性はある。
そしてもしも
- 「じゃあ給料は払えない」
- 「損害賠償を請求する」
などという強制的な措置を取られた場合は、違法になり得る。
つまり、引き継ぎをしてという【お願い】をしようがしまいが会社の自由。
でもその【お願い】を従うも拒否するも社員の自由ということ。
⇒退職まであと1ヶ月だけど「辞める」と言ってからやる気が出ない|乗り切る方法
退職の引き継ぎで指示がない場合の対処法
退職の引き継ぎでパワハラを訴える人にありがちなのが、会社から
「どうやって引き継ぎをするのか?」という指示がないということ。
そんなときどうすれば良いのか?
具体的な対処法を解説していくよ。
退職日を先に決める
退職の引き継ぎで指示がない場合の対処法の1つ目は、退職日を先に決めるということ。
引き継ぎでトラブルが発生する時に、一番注意しなければならないのが、
退職の引き止めをされること。
だから、引き継ぎに取り掛かる前にあらかじめ
「この日に退職します」
と具体的な日にちを決めておこう。
なぜなら、引き継ぎが完了しなかったのが会社の責任になるから。
退職日を具体的に伝えることで、
引き継ぎをする人に対しての【指示】にミスがあったと認識される。
決して、引き継ぎをする人の判断ミスにはならないから安心しよう。
仕事の手順書を作成する
退職の引き継ぎで指示がない場合の対処法の2つ目は、仕事の手順書を作成するということ。
指示がないということは言い換えれば、
「引継ぎの方法はあなたに任せる」
ということ。
つまり、引き継ぐ後任者に直接教えなくても、
仕事の手順書、マニュアルのようなものを作成するだけで良い。
直接
- 「こうやってああやって」
- 「こうやったら次はこうして」
- 「こういうケースではこうして」
などと細かく伝えるのは面倒だし、
後任者が能力不足だったら教えるのも一苦労。
なので手順書を作った方が楽。
なのに周りの社員は
- 「わざわざ手順書を作るなんて偉い」
- 「手間をかけて引き継ぎに取り組んでいる」
などと評価してもらえる。
つまり手順書作りは、引き継ぎを頑張っているアピールにもなるんだよね。
引き継ぎの内容を聞く
退職の引き継ぎで指示がない場合の対処法の3つ目は、引き継ぎの内容を聞くということ。
指示がない場合にやってはいけないことは、
全ての仕事を引き継ぎさせるということ。
なのであらかじめ上司に
【なんの仕事を引き継ぎさせるのか】
というのを決めてもらおう。
自分がやっていた仕事を、後任者がすべてやるとは限らないからね。
⇒入社1ヶ月で体調不良で退職するのはあり?|ストレスが理由で辞める伝え方を解説
引き継ぎをする社員を決めてもらう
退職の引き継ぎで指示がない場合の対処法の4つ目は、引き継ぎをする社員を決めてもらうということ。
引き継ぎでよくあるケースが、
誰が自分の後任者かが決まっていないということ。
そのような状況に追い込まれたら、
自分で後任者を決めるわけにもいかないし、
中には、
「テキトーに誰かに引き継いどいて」
なんて責任を押し付けられることもあるので、そんな時は、
「引継ぎをする社員を決めてもらえますか?」
と、ストレートに疑問をぶつけよう。
引き継ぎを見て覚えさせる
退職の引き継ぎで指示がない場合の対処法の5つ目は、引き継ぎを見て覚えさせるということ。
引き継ぎは、
- 手順書で覚えさせる
- 実際に経験させて覚えさせる
- 口頭で説明する
などという方法があるが、その中でも一番気楽なのが、
見て覚えさせるということ。
- 見て覚えさせるのなら、面倒な指導も必要ない。
- 厄介なミスでトラブルに発展するリスクも低い。
- なにより、自分が気を使わなくてもいいから楽。
見て覚えさせる際には、一言、
「質問があったら言ってね」
とだけ言っておけば、
引き継ぎがうまくいかなくても自分の責任ではなくなる。
もしくは【後任者の能力不足だ】と、周りは受け取ってくれるんだよね。
退職の引継ぎの指示が不十分なら無視!
もし退職の引継ぎに指示が不十分だった場合、
仮に「引継ぎをしないと退職できないよ」などと言われていたとしても、
無視で構わない。
結局、指示が不十分ということは、会社側が職場の勤務形態を丸投げしているのと同じ。
「好きにしていいよ」と言われているようなもの。
全部自由に決めていい。
と言えば聞こえはいいが、実際は責任を押し付けられているということ。
従う必要ない。
ただし、もしも
「指示が不十分でも退職前に引継ぎしておきたい」
という願望があるのなら、
まずは具体的な指示を受けることから始めよう。