皆さんは「陰キャラフィットネス」という言葉を知っていますか?
「陰キャラフィットネス」とは、陰キャラだからこそ体を鍛えて心身ともに健康になろうという、実に分かりやすいコンセプトなのですが、
正直、陰キャラだからこそフィットネスクラブやジムには行かない方がいいというのが私の意見です。
では何故行かない方が良いのか、実際に僕が体験した経験談をもとに解説していきます。
陰キャラフィットネスのメリット
確かに陰キャラが体を鍛えるのは良い事、それは事実です。
陽キャが体を鍛えることよりも筋トレの恩恵を受けられるので、メリットは確かにあります。
陰キャラフィットネスの具体的なメリットを挙げるとするならば、
- うつが解消される
- 強そうに見えるのでナメられなくなる
- 脂肪が落ちてイケメンになる
- 女にモテるようになる(願望)
- 健康体になれる
ここら辺が陰キャラフィットネスによって期待できる効果と言えるでしょう。
しかし陰キャラが自宅以外で筋トレをすることは個人的におすすめしません。
実際に僕もイケメンになる事と女にモテる事を期待してフィットネスクラブに通おうとしましたが、挫折した過去があります。
さらにジムにも通おうとしましたが、ガチ勢の威圧感で萎縮してしまった経験もあります。
陰キャラはフィットネスクラブに行かない方が良い
それではなぜ陰キャラはフィットネスクラブに行かない方が良いのか、具体的な理由を解説していきます。
あれは2019年の春?いや夏のこと、不純な動機から筋トレを始めようと僕はフィットネスクラブに通う決意しました。
もちろん陰キャラの僕は、突然電話でコース内容を聞くことなどできず、しっかりと公式サイトでリサーチしてから「ここにしよう!」と決めてから申し込みだけを電話でしたことを覚えています。
初めからちゃんとしたコースを受講する気はなかったのでとりあえず入会料だけ払い、お試しの無料体験に申し込むことにしました。
しかしそれが不運の始まり、実際にフィットネスクラブに行くと僕のイメージでは若いお兄さんが優しく教えてくれるのを想像していましたが、ゴリゴリで色黒のおっさんが姿を現しました。
いや別に厳しいわけではないんですよ。
優しく教えてくれたのは事実なんですが、僕は筋トレをしにフィットネスクラブに通いたいだけなのに、なぜだか僕が最も苦手とする雑談をかなり要求されるのです。
「話しかけないでくださいオーラ」を出そうかとも迷ったが、陰キャの僕はゴリゴリのおっさんの威圧感にビビり、必死に笑顔で雑談を途切れさせないように意識していました。
相手からしたら、始めてきた人だから「楽しく丁寧に接客をした」つもりなのかもしれませんが、僕は正直筋トレをした体よりも、初対面の人と雑談をすることの方が疲労して、二度とフィットネスクラブには顔を出さないようになりました。
⇒【陰キャが美容院を怖いと思う理由】恥ずかしいというレベルではない
陰キャラがジムに行くと
僕がフィットネスクラブに通うことを諦めた理由は、 あのインストラクターのおっさんには悪いですが他人と雑談をするのが疲れるからです。
そこで僕は考えました、フィットネスクラブではなくジムであれば、インストラクターが付くこともありませんし、
「自分で好きなように筋トレができるのではないか?」
「雑談に疲れることなく自分のペースで体を鍛えることができるのではないか?」
という事で、 僕はジムに通うことにしました。
これが第2の不運の始まりであることを知らずに。
初めてジムに向かう前に、僕はネットで入念にリサーチをして心の準備を整えました。
インストラクターがつかない事、
室内で使う運動靴が必要な事、
ロッカーで鍵をかけるのに別途料金の200円がかかる事
不測の事態が起きないように徹底した気持ちでジムに向かいます。
しかしこの時はまだ知らなかった、
陰キャラでは決して対応できないジムの「暗黙の了解」の存在を
まずはじめにジムに入って思ったのは人が多いという事。
フィットネスクラブは割とガラガラで自分の好きな器具を使ってトレーニングができる感じでしたが、ジムは譲り合い精神を持って交代でマシーン使って行く感じです。
僕は最初、ルームランナーへと向かいましたが全てのマシンが既に使用中でした。
しかし誰にもインストラクターがついていないので、音楽を聴きながらウォーキングをしたりなど自分の世界に入っている人が沢山見受けられました。
「これこれ!こういうのでいいんだよ。」
雑談を強いられず自分の自由に筋トレができる、そんな施設が僕の理想であったことを確信にした瞬間でした。
しかしルームランナーはすべて使用中、少し怖いですが時計を見たり、指の第2関節をいじったりしながらルームランナーが空くのを待っていました。
そしていよいよ一人の男性がルームランナーから降り、僕はその余ったルームランナーにな乗ろうとしたその時、少し太った中年男性が話しかけてきたのです。
「あれこれ使いたいの?」
「あ、はい一応…」
「左のほうにあるルームランナーは基本的にダウンで使う人が多いんだよ。」
「あ、そうなんですか、すいません。」
「でも別に使いたければ使っていいよ。」
「あ、大丈夫です、すいません。」
僕は焦りました。
左の方にあるとは?
ダウンで使うとは?
訳も分からずテンパりましたが、とりあえず謝ります。
と言うか僕のような陰キャラは、不測の事態が起こった時に謝る以外の選択をすることができないのです。
その後とりあえず空いている自転車マシーンみたいなやつに乗って心を落ち着かせます。
僕の何がいけなかったのか冷静になって考えてみました。
あの中年が男性が言っていた「ダウン」とはおそらく筋トレが終わった後に、最後の締めとして使う 「ウォーミングアップ」の対義語「クールダウン」のことを差していたのだと思います。
そして「左の方にあるランニングマシーン」とはおそらく部屋の柱より左側に位置しているランニングマシーンのことを指すのだと思います。
確かに言われてみれば柱より右の方にあるランニングマシーンを使っている人は、走っている人が多いですが、左の方にあるランニングマシーンは全員がウォーキングをしていました。
皆、筋トレ後の「クールダウン」で使用しているのでしょう。
しかしそんな注意書きはどこにも見当たらない、おそらくこのジムに通っている人だけが知っている「暗黙の了解」なのでしょう。
僕はここで心が折れました。
もしかしていま自分が使っているこの自転車みたいなマシーンも暗黙の了解で使ってはいけないのではないだろうか?なんという思いが交差します。
近くには腹筋マシーンやベンチプレスなどもありましたが、自転車のやつよりも混んでいたのでそこに行く勇気はありません。
結局僕はそこから動くことが出来ず、ジムでは自転車マシーンを1時間ほど漕いだだけで帰宅することとなりました 。
人見知りだとガチ勢が怖い
僕のような人見知りは、フィットネスクラブだけではなく、ジムにも通うことができませんでした。
フィットネスクラブではインストラクターとの雑談が強いられることを、ジムでは暗黙の了解を受け入れることができませんでした。
今思えば仮に僕が雑談が得意で、暗黙の了解を知っていたとしても、長続きはしなかったのかなと思います。
というのも 、フィットネスクラブやジムにある独特の雰囲気というかガチ勢の威圧感が僕には落ち着かないのです。
たぶん、どの人も決して悪い人ではないのだろうとは思いますが、僕のような人見知りはそんなガチ勢たちの雰囲気が怖いのです。
これが僕が、陰キャラはフィットネスクラブやジムに行かない方が良いと思う理由になります。
そして「筋トレでイケメンになってモテよう!」という僕の不純な目的は打ち砕かれたのでした。
以上、陰キャ研究所でした。