ある日突然、僕は上司から退職勧奨された。
理由は能力不足。
その頃は退職勧奨がどんなものなのかよく知らず、仕方ないから退職したんだけど…
本来、会社都合の【解雇】であるはずが
自己都合扱いの【退職】にされたと後に知った。
じゃあこの記事では、
- 能力不足が理由で退職勧奨された体験談
- 能力不足が理由で退職勧奨された理由
- 会社都合なのに自己都合扱いされた経緯
- 会社都合と自己都合の線引き
- 仕事を与えないのはパワハラ?
- 能力不足が理由の退職勧奨は拒否すべき
などについて僕の実体験をもとに超具体的に解説していくよ。
もくじ
能力不足が理由で退職勧奨された
僕は【仕事を与えない嫌がらせ】を受けていた。
理由は能力不足だから。
それでもなるべく仕事をやっている人間に見せるために努力をしていた。
積極的に「何か仕事はありますか」と上司に聞いていたし、
自分でもできる仕事は精一杯やっていたつもり。
具体的な言い方は以下の通り↓
・「君はこの仕事に向いていないんじゃない?」
・「能力不足な人がいるだけで迷惑だよ」
・「新しい仕事を探す努力をしたほうがいいよ」
こんな感じ。
言い方的には自主退職を進めるような感じだけど、
実際のところ、このような言い方は会社都合の解雇として認められるらしい。
⇒能力不足な40代は仕事を今すぐ自主退職しろ!【ポンコツ社員ほど 】
当時は無知だったから、言われるがまま自己都合の退職をしちゃったんだよね。
会社都合なのに自己都合扱いされた?
僕は本来、会社都合の解雇だったはずなのに自己都合の退職扱いされた。
じゃあ具体的に、どのタイミングで自己都合にされてしまったのか?
会社側がハローワークに【自己都合退職】と記載し提出した。
その時僕がハローワークに異議申し立てをすればまた展開は変わったのかもしれない。
しかし僕は自己都合退職と会社都合退職の違いもよく分かっておらず
そのまま【離職票】を提出してしまった。
経歴にも傷がつき、
今後も履歴書には一身上の都合で退職と記載しなければいけなくなった。
僕は退職勧奨をされた時点で、
「あーこの職場じゃもうやっていけないなぁ」と察したが、
自分の中に罪悪感みたいなものがあって
「退職に追い込まれたのも自分のせい」とどこかで感じていたんだよね。
下の記事で解説してる通り、職場で周りから
「辞めて欲しい」と思われていたのもあると思う。↓
⇒辞めて欲しいと思われてるときの対処法|雰囲気で分かる【辞めさせようとする人】とは
だから何も調べずに会社の言う通り退職の手続きをしたらこの有様。
能力不足が理由で退職勧奨された理由
じゃあここからは、僕が能力不足で退職勧奨された理由というのを、
さらに具体的に5つ解説していくよ
試用期間中に教わらなかった
僕が能力不足で退職勧奨された理由の1つ目は、
試用期間中にろくな仕事を教わらなかったということ。
僕がこの会社に就職してまもなく
「はじめのうちは簡単な仕事しかやらないよ」
と上司言われていた。
でも試用期間が終わってからは、それまで教わっていた仕事ではなく新しい仕事をやらされた。
「どんどん新しいことを覚えて即戦力になってね」
と伝えられた。
自然と上司から仕事が【能力不足なヤツ】というレッテル貼られたんだよ。
⇒試用期間中にクビになる前兆|よっぽど能力不足じゃなければ大丈夫?
自分が知らないことばかり
僕が能力不足で退職勧奨された理由の2つ目は、
自分が知らないことばかりだったからということ。
僕が就職した職場はいわゆる専門職。
一般人がこなすにはある程度慣れが必要。
だからこそ勤務歴の長い社員が重宝されており、同時に社会的地位も高くなっていた。
前職での経験が活かせなかった
僕が能力不足で退職勧奨された理由の3つ目は、
前職での経験が活かせなかったということ。
だからこそ、その経験を生かすためにこの職場に就職したのに、
実際に働いてみるとやっている事はまるで違う。
会社側も面接時に僕の職歴を見て雇ってくれたはずなのに、
【能力不足な社員扱い】されて気持ちは萎えていたよ。
聞いても教えてくれない
僕が能力不足で退職勧奨された理由の4つ目は、
聞いても教えてくれないということ。
- 「それ前も教えたよね」
- 「このくらいなんでできないの」
なんて嫌味を言われるばかりで、まともに教えてくれる人はいなかったよ。
だからこそ毎日のように、
- 孤独と闘いながら
- ミスに怯えながら
- 苦しみながら
職場に通っていたんだよ。
職場で浮いていた
僕が能力不足で退職勧奨された理由の5つ目は、
職場で浮いていたからということ。
【能力不足な社員扱い】を受けて気持ちが萎えてしまった僕は、
職場の人とコミュニケーションを取らなくなった。
休憩時間には1人で過ごし、就業時間になったら逃げるようにそそくさと帰っていた。
【伸びしろがない】と判断され、
「どうせ続かないんだったら辞めるなら早く辞めろ」と、
思われていたんだと思う。
⇒仕事ができない人はどうすれば馴染める?|自分が職場で浮いてる気がする時の対処法
会社都合と自己都合の線引き
じゃあ本当の【会社都合】と【自己都合】の線引きはどこからなのか?
職場でどのような扱いを受けていて、
どのような発言があったら会社都合の退職となるのか?
つまり
- 「辞めろ」
- 「辞めてください」
- 「もう来なくていいよ」
などという直接的な言い方で退職勧奨されたわけじゃなくても、会社都合の退職になる。
例えば
- 「辞めた方がいいのでは?」
- 「この職場に向いてないよ」
- 「転職の準備をしたほうがいいよ」
などの間接的な言い方で退職勧奨を受けても会社都合の退職になる。
ただし、逆に
- 「しっかり仕事をしなさい」
- 「早く仕事を覚えなさい」
- 「やる気はあるの?」
などという退職には触れない言い方では、退職勧奨とまではいかないので、自己都合扱いになる。
ちなみに辞めさせたい人に対する態度に関しては、下の記事で解説してるよ↓
⇒辞めさせたい人に対する態度6つ|会社を辞めて欲しいサインに注意!
仕事を与えないのはパワハラじゃないの?
僕は職場で【仕事を与えない嫌がらせ】を受けていた。
これってパワハラじゃないのか?という話だけど、
なぜなら直接、
「君には仕事を与えない」
と言われたわけでは無いから。
僕に仕事を与えないという状況はどちらかと言うと雰囲気的なものであり
表立った嫌がらせとしてみんなが認識していたわけではない。
つまり会社側からしたら
- 「全体の仕事量が減っただけ」
- 「別の仕事を与えていた」
などといくらでも言い訳ができる
とはいえネットを見ると
「こんなこともパワハラになるの?」と、思う事例がたくさんある。
でも現実社会では、上司が馬鹿正直に
「君には仕事を与えない」とパワハラ発言をしてくれるわけじゃないんだよね。
⇒仕事を与えない嫌がらせを受けた時の対処法【仕事外し】はパワハラ?
能力不足が理由の退職勧奨は拒否すべき!
僕は上司からの退職勧奨に泣き寝入りした形になったが、
そもそも能力不足が理由の退職勧奨は拒否すべきだった。
上司から「自主退職したほうがいいんじゃない?」と言われたとしても
それに従う義務は別にない。
つまり
- どんなに職場で浮いても
- 嫌味ったらしい退職勧奨を受けても
本人に【退職の意思】がないのであればいくらでも抗うことができる。
「嫌です」の一点張りでもいいし、退職代行を使うのも1つの手。
上司に圧力をかけられたとしても
「自己都合の退職に追い込むつもりなんだな」
と疑って関わった方がいいよ。
能力不足が理由で退職勧奨されたその後
実際に僕が能力不足が理由で退職勧奨されたその後はどうなったのか?
結局、履歴書には一身上の都合でやめたことになったので、
転職先からの印象は悪くなったと思う。
とはいえ、ろくに教えもしないで社員に能力不足だとレッテル張りをする会社なんて
本当に辞めて良かったと感じる。
退職鑑賞で自己都合の退職にされたことは今でも恨んでいるけど、
「それが世の中のずるい仕組みなんだ」と割り切って考えることにした。
この記事を読んでいる人は、そんなずるい仕組みに惑わされないように注意してね。
下の記事のように、世の中には
「仕事はやる気ないのが当たり前」と割り切っている人もいるよ↓
⇒仕事はやる気ないのが当たり前【何が悪い?】楽しくないからテキトーでOK!