こんにちは、陰キャ研究所の伊藤です。
子供に学校行きたくない理由を尋ねると、
「分からない」と答えることがありますよね。
これは本当に自分でも分かっていないのか、それとも話したくない事情があるのか、悩んでしまう保護者の方も多いと思います。
今回は子供が学校に行きたくない理由を「わからない」と答える原因と、その対処法について解説していきたいと思います。
学校に行きたくない理由が分からないのはなぜ?
僕はある時期に「どうしても学校に行きたくない」という感情が爆発してしまい、不登校になった経験があります。
その時に心を閉ざしてしまったのですが、心配した母親からしつこく
「どうして学校に行きたくないのか」と理由を尋ねられていました。
僕が学校に行きたくなかった理由は、スクールカースト上位の陽キャグループから嫌がらせのような事を受けていたからです。
まあ他にも学校に行きたくない理由は色々あったのですが、多分これが一番大きな理由だったと思います。
しかし、別にいじめを受けているという認識はなく、実際は相手も遊び半分で自分をからかっているだけというのは自覚していました。。
しかし僕はそれが原因で「学校に行きたくない」と母親に答えるのが、どうしてもできなかったのです。
⇒「学校に行きたくない」と小学生高学年が言い出したら親はどうする?
つまり自分では本当に学校に行きたくない理由が「わからない」のではなく、単純に
【誰かに相談したくはない】と考えていたのです。
事が大きくなるのも嫌だし、相談したらしたで心配されるというのが容易に想像がつきます。
今考えればきちんと学校に行きたくない理由を話した方が母親の心配せずに済んだはずですが、
当時の僕はそこまで頭が回っていなかったので学校に行きたくない理由を隠したほうが穏便に済むだろうと考えていたのです。
分からないは嘘?
世の中には学校に行きたくない理由を「分からない」と答える子ども達が多いですが、すべての子どもが本当にわからないとは限りません。
僕のように言い訳として「分からない」と答えるのは実はありがちなケースなので、学校に行きたくない理由に嘘を交えている可能性も当然あるのです。
ただし、だからといって本当の理由を探ろうと子供にしつこく聞くのはおすすめできません。
僕も母親から、
「本当は友達と何かあったんじゃないの?」という、まさに図星の本心を言い当てられてしまったので、プライドがひどく傷つけられました事を覚えています。
言い当てられた時は、自分の持っていた劣等感とか恥ずかしさとかいろんなネガティブな感情が爆発してしまい、
「うるさい関係ないだろ!」というまるで月9のドラマのような罵声を母親に浴びせてしまう結果となりました。
それからの僕はしばらく部屋に引きこもってしまい、数ヶ月間不登校になったわけです。
⇒いじめられてないのに学校に行きたくないのはなぜ?
このように、子供が自分から言いたくないと思っていることを無理やり親が言わせるように促しても、むしろ逆効果になってしまうと思います。
親は心配になればなるほど子供の気持ちを知りたがる傾向がありますが、親の目的は
【自分が本当のことを知って安心する事】ではなく、【子供自身に安心して毎日を暮らしてほしい】ということですよね。
なので、不用意に子供が貼ったバリアを突破して聞き出すというのは、一歩間違えれば親も敵になりうるということを知っておいてください。
対処法は?
最も良い対処法と言うか一番の理想を言うならば、子どもが自分から悩みを打ち明けるのを待つことです。
子供が自分から意を決して助けを求めてきたならば、全力でその問題に立ち向かいましょう。
しかし、もしここで問題を解決できなかったらあなたの信用性はまず無くなると考えて良いでしょう。
子供がプライドを捨ててまで親に助けを求めてきたということは、藁にもすがる思いで頼ってきたということなので、ここはどんな手を使ってでも問題を解決すべきです。
ただ、必ずしも子供が自分から悩みを打ち明けるとは限りませんよね。
そのような時は自分語りをするのがベストな対処法と言えるでしょう。
自分語りとはどういう事かと言うと、子供と会話をするのではなく独り言のように自分のエピソードを話すのです。
例えば子供が「友達関係で悩んでいるのかもしれない」と言う予想がついた場合、親自身が
「お母さは昔いじめられた経験があったんだよ」
「で、こんなふうに対処したら解決したんだよ。」というような感じでさりげなく話すのです。
ちなみに僕のお父さんはどちらかと言うとこういうタイプでした。
この対処法のポイントはあくまでもさりげなく、 親の持つ「子供の悩みを解決したい」という気持ちを悟られないことです。
小学生ならまだしも、中学生や高校生は大人が思っているよりも鋭いので親の気持ちも簡単にバレてしまうので注意してください。
正直に話しているかは分からない
子供の学校へ行きたくない原因を対処する中で、注意しなければならないこともあります。
それは子供が正直に話しているとは限らないということです。
僕は親からしつこく学校に行きたくない理由を探られていたので、全力で嘘を突き通した経験があります。
完全な嘘ではバレてしまうので、本当の事を交えた嘘でごまかしながら生活していたのです。
結果的には、精神的にものすごく追い詰められてしまい毎日のストレスが半端じゃありませんでした。
そもそも初めから本当の事を話していればこんなことにはならなかったのですが、小さい嘘は積み重なり、【今更本当のことを言えない感】が溢れてしまったのです。
具体的に僕がついた嘘というのは、友達のせいで学校に行きたくないというのを知られたくなかったので
「勉強をしたくない」という言い訳をしたのです。
この言い訳は、学校に行きたくない理由が「分からない」とか「なんとなく」だけで貫き通すのは無理だと判断した結果であり、身を削る思いでひねり出した嘘でした。
詳しくは下の記事をご覧になってみてください。↓
このように、子供が素直に理由を話しているフリをしていて、本当は別の理由があるという可能性もあるので保護者の方は注意しましょう。
以上、陰キャ研究所でした。